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第27話

「や、やだっ……やだ!」 ビデオカメラに映像が残る、その事実は佐奈にとってとても嫌なものだった。 そして予想は命中したのだった。 「うーん、でもそうしないと羽田くん次からは会ってくれないよね?」 当たり前だ、本性が分かった今だれが好き好んで自分を裸にして鎖を繋いでおくような人間と会いたがるだろうか。 「な、なんでもするっ、でも……したくない」 「ふふ…可愛い、なんでもするって言ってるのにでもしたくないとか」 「だ、だって……」 「まあ別に俺とえっちなことする………でも良いんだけど」 どちらも絶対に嫌だ。 それにえっちなこと、ってつまりはそういう性行為には間違いないわけで。 「も、もし…あんたとするんだったら、…本番は…」 「もちろん、するつもりだよ」 初めは大変だし辛いだろうから、ゆっくり時間をかけてやるよとにこやかな笑みを向けられたまま言われた。 「ほら、決めて?」 「っ、やだ…そんなの嫌だっ」 「困ったな〜、鎖を繋いだままの羽田くんも綺麗で可愛いけど…………やっぱりえっちする時が一番可愛くなるよね」 決ーめたっ、と嬉しそうにいいながら神崎さんはベッドのそばにあったチェストに手を伸ばした。 そして取り出されたのは、ローションとゴム。 「な、なんでっ」 「う〜ん、どっちでも良かったんだけどやっぱりそういう気分になっちゃった」
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