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第30話

「そろそろ良いかな……」 神崎がそう言ったと思えば、ローションをたらたらとお尻に垂らされた。 「ひっ、…な、にすんだよ!」 「指をいれて解すんだよ、痛くなっちゃうからね」 ほぐ、す? 尻を? 「や、やめろっ!触んな!!」 そんな俺の抵抗も虚しく、神崎の指は俺の秘部へと入る準備を進めていた。 「心配しないで、ゴムつけてるから」 つぷんと入ってくるあいつの指。 「……っ、う、うぇ…っき、きもちわる…うぇっ」 「わぁっ!?」 あまりの気持ち悪さに俺は胃の中のものを戻してしまっていた。 吐き気、収まらない……っ 「うぇっ、はぁ…ぐぁぇっ」 「大丈夫だよ……」 神崎はポリ袋を手早く用意し、俺はそこに顔をうずめた。 吐き気は止まらず、ただただ気持ち悪くなる。 神崎が俺の背中をさすってくれている。 変な感じだ。 「ごめんね………刺激が強すぎたのかも」 胃の中のものは全て吐き出したらしい。 だんだんと胃液が戻ってきた。 それも気持ち悪くてまた吐きそうになるけど、もう吐くものがない。 そこで俺の記憶はプツンと途切れた。 ** 「ぁ………」 次に目を覚ました時には、ちゃんと服を着せられて空調の効いた部屋のベッドに寝かされていた。 お腹減った…。 神崎も…どこいったんだ、あいつ。 部屋についている時計を確認すると午後4時のあたりを指している。 ……もう帰ろう。 とりあえずリビングみたいなところに所持品があると思うからそれを持ってから帰るか。 ベッドから起き上がりリビングみたいなところへ行くと神崎がソファに座っていた。 「羽田くん、起きたんだね、おはよう」 「………」
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