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第34話 有真side

「あれ、有真ちょっとご機嫌?」 「ん〜まあね」 「へぇ……あ、今週末なんだけどさ」 「何か約束してたっけ…多分無理だ」 朝をこんなにも素晴らしい気持ちで迎えられるとは羽田くんの効果は著しいな。 今こうして一緒にいるこいつは戸狩(とがり) 舞裕(まひろ)。俺の数少ない、頼れる友人だ。 「まじですか…」 「うん、ごめんね」 1限目はなんだったっけな。 土曜日にまた会えると思えば、魔法にかかったように今ならなんでもできる気がするや。 早く会いたいな、 「神崎くん、おはよう」 「おはよう〜」 学内を歩いていると、同じ授業で会う女の子たちに挨拶をされる。 「あぁ、おはよう」 いつもはあんまり挨拶なんてする気にならないんだけど、やっぱり今日は機嫌が良いせいか笑顔というオプション付きで挨拶を返した。 女の子達は頬を赤くしながら早足気味に俺と舞裕の元を後にした。 「無駄に笑顔振りまくなよ…また女子の間でお前の株だけ上がるじゃんか〜」 「そんなのどうでも良いんだけどね……」 正直、ここの女子には興味が無いしこれからも興味が出てくるとも思えない。 確かに舞裕の言うことには一理あって、女子の中で自分の評価が上がると面倒なことに繋がりやすい。 だから普段はあまり気にしないんだけど…。
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