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〇の刺客 42

 不思議なのは整った容姿だけではない。 彼が目の前にいると、枯渇していた創作意欲が自然と刺激され、あふれ出す。 ここ数ヶ月の間、無機質なアイディアしか捻り出せなかったのがうそみたいに。  円はあっさりと溜飲を下げ、確かめるように目の前の男を覗き込んだ。 見開かれた薄茶色の虹彩が、光を反射してゆらりと揺れる。 「声を聞けばあんたがゲ―ムをやりこんでくれたのはよくわかった。まじでペルフレのファンなのか?」 「はい。本当に好きで三十周はプレイしてます!」 「げ。三十周……!」  暇人なのか、という言葉は飲み込んだ。 「俺、ペルフレがメディア化しないかなって勝手にずっと思ってて、もしアニメ化したら絶対自分が声を当てたいって……お、おこがましいかもしれませんけど本気で夢見てて、だから……っ」

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