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〇の刺客 46

「わ、わり、あんた……じゃねえ、央莉のこと笑ってんじゃねえから。なんか告白されたみたいって思った自分がアホすぎて、ははっ、くっそ腹いてえ」  その一言にますます顔を赤らめた三角が、あわあわと取り乱している。 自分の必死さを客観的に捉え、羞恥心に襲われているようだ。 フォロ―する者もなく収集のつかない状況に、ぽんと助け舟が入った。 「円くん遅いと思ったらこんなとこに……え、あっ、三角さん!」  名前を呼ばれてはっとした三角が、姿勢を正して一礼する。 おかしな空気を壊してくれたのは、手洗いに向かう最中の宮だった。 「お前もトイレか。んだよ連れションかよ」 「ええ? 円くんまだ行ってなかったの?」 「おう。チビる前に行かねえとな。じゃ、央莉、またな」  視線を三角に戻した円が軽く手を上げる。 「まっ、ま!」と言葉にならない音を発して、三角が服の裾を掴んできた。
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