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第46話

午前の授業が終わり、昼休み。 「白兎~、お昼食べよーぜぇ」 昇太が、もう空腹の限界と言わんばかりに、 俺の背中にのしかかってきた。 「おーもーいーっ! どいてー、俺もお腹すいてるし……」 すまんすまん、と昇太は背中から離れていく。 ……うん、やっぱり俺、紅羽以外の男にくっつかれてもなんとも思わないな。 密かにそんなことを思っていると、ズボンのポケットに入っているスマホが震えた。 取り出して確認すると、紅羽からメールが来ている。 (やば……すげーうれしいかも……) 思わずにやけそうになるのを堪えてメールを開くと…… 『今はお昼休みかな? お昼ごはん食べた? 俺はまだ(><)白兎君は午後も授業だよね。 俺も、午後はレポート片付ける! 帰ってまた白兎君と過ごすためにもね。 』 そして謎の空白がしばらくあり、なんだろうと画面をスライドさせていくと一番下に…… 『好きだよ』 ドカン! 俺の頭は嬉しさで爆発する。 空白からの "好き" に完全にやられてしまった。 嬉しさと興奮でここが学校だということも忘れ、ぽーっと画面に目を奪われていると、昇太が一緒に画面を覗き込みながら肘でつついてきた。 「ひゅ~。なに、お前彼女いんの? めっちゃラブラブじゃん! メールで好きって……あーもーこれは、あれだ」 昇太はさっと俺から離れ、 弁当箱をガシッと掴むと、 『バカップル』 と連呼しながら教室を出ていく。 (おい……) いつものように屋上に行くのだろうが…… 『バカップル』の連呼を止めなければ。 どうやら、メールの最後にあった『好きだよ』のところだけ見られてしまったらしい。 俺は慌てて弁当箱を鞄から取り出すと、 昇太を追いかけて屋上へと向かった。

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