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※ ※ ※ 「~♪~~♪♪♪~♪~♪♪~♪♪……」 あの後、何とかファン達が待ってている会場へと着いた俺は――尻の穴にローターを突っ込まれながらも、今のところは特に問題もなく【赤イ月】【白ノ月】合同でアイドルーナの歌を披露している―― のだが、 先程から――アニメ版アイドルーナで俺が声を演じているルナ役のライバルともいえる役を演じている白夜がチラ、チラと僕の方に視線を向けてきている事に気付いてしまったのだから――もはや、歌どころの話じゃない。苦手だと思っている白夜に、俺がこんなあられもない姿がバレてしまったら――後で散々、からかわれてしまう光景が目に見えている。 (……っ…………な、何で……こんなに俺を見てくるんだよ……あっ……ああ……で、でも……変な気持ち……) ヴィ~……ヴィー…… 「ひっ……あっ………ん……っ……!?」 と、唐突に――尻の穴に無理やり突っ込まれたローターがブルブルと弱々しいとはいえど振動し肉壁を刺激してくる。思わず、変な声が出てしまったのだが――何とか必死で抑え込む。幸いにも、大音量で曲が流れているおかげで俺のの異変とローターの振動音に気付く者はいない。みな、アイドルーナの曲とダンスに夢中なのだ。 隣にいる白夜という男と――、 目の前で笑みを浮かべているローターを俺の尻に突っ込んだ張本人のファンの男以外には――。 「あ……っ……あっ……んっ……!?」 小声とはいえ、自然と口から漏れてしまう矯声をなるべく抑えながら、二人の男の嫌な視線から逃れようと曲に合わせてダンスをしつつも会場の右側の方へと目線を移した俺は――更に思わぬ人物が会場内にいる事に気付いて余りの驚きに目を丸くしつつ、その人物――【月野】を見つめてしまうのだった。
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