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(そ、そんな……な、何で……月野ってヤツがこんな所にーーあの後、花屋の仕事に戻った筈じゃ……あっ……あんっ……そ、そんなに……ジッと見つめないで……くれよ……) 案外、舞台から近い場所にいて周りのファン達とは違って無表情のまま俺の方をジッと見つめてくる【月野】に気付いてしまった俺は――先程よりも全身を駆け回る快感に必死で堪えつつも歌とダンスを披露し続けるしかなかったのだった。 この時、快感を必死で堪える俺の異変に気付いていたであろう人物はーー【月野】だけじゃない、とこの時の俺は気付くべきだったんだーー。 そうであれば、その後ーー俺の身にあんな事は起こらなかったかもしれないのにーー。 ※ ※ ※ 「はあ、はあ……乙哉きゅんーーとっても良かったよ……キミのあられな姿。もっと見てたいけど、充分満足したから……もういいや、最後に此処でオナニーでもしていくといいよ……ローターも淫乱なキミにあげる♪それじゃ、またね……可愛い可愛い乙哉きゅん」 地獄のようなイベントが終わった後、俺は尻にローターを突っ込んだ張本人であるファンの男から強引にトイレの個室へと連れて来られていた。 そして、散々ーー快感で痺れきっていた肢体を触られたり舐められたりーー挙げ句の果てにキスをされたりと好き勝手にされた後、ようやく解放されたのだ。 (よし……ようやく解放された……後はこの尻の穴に突っ込まれているローターを……引き抜けば……) ずりゅっ……ぬりゅ……ぬちょ、ぬちゃ…… 「あっ……んんっ……気持ち……いいっ……あんっ……ああっ……はぁっ……い、いくっ……いっちゃう……!!」 びゅく……びゅっ……びゅく、びゅ……!! ファンの男に散々弄ばれて昂っていた体は――尻の穴から振動してもいないローターを引き抜くという行為さえ、俺に途徹もない快楽を与えてくれる。 ーーがちゃっ……!! 「……っ…………!!?」 がく、がくーーと体を震わせながら白濁液を大量に射精した俺は暫く余韻に浸っていたのだが急にトイレの個室の扉が開いた事に気付くと顔面蒼白になりつつも慌てて扉へと目線を向けるのだった。
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