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「な、何なんですかアンタら!俺らのこと助けてくれたんじゃないんですか!?」 恐怖に震える心を振り払い、そう叫んだ。 すると黒髪野郎は、人が変わったように穏やかな笑みから無へと表情を一転させると冷たい口調で言葉を返した。 「何勘違いしてんの」 冷酷な瞳で見詰められて俺の背筋が更に凍りつく 「俺ら別にゴレンジャーじゃないんだから、他人がどうなろうが、どうでもいいのよ」 「じ、じゃあ何で……」 「暇つぶし」 暇つぶしで人を殴るのか、コイツら…… 「それと……いい玩具見つけたから……」 そう言うと、持ち前の長い睫毛を伏せ再び顔を寄せられる。今度は耳ではなく、唇に重ねられていた 「んっ…!?」 俺は咄嗟に息を止め、唇を固く結んだ。こんな細身のどこにってくらい、強い力で顔や体を押さえ付けられて身動きも取れずに硬直する 「口…開けてくんない?つまんねぇじゃん」 顔を数ミリほど離したところで、そう声を降り下ろされる。だけど俺は頑なに言葉を噤んでそれを拒んだ。喋ったら口が開いてしまう……そう思ったから…… 「頑固だねぇ」 何なんだよコイツ…… “ 玩具 ”って何だよ……!? 考える隙すら与えられず、何をする気なのか俺の鼻は奴の指に摘ままれ、今度は人工呼吸でもするかのように再び強引に唇を塞がれる。 「んんっ……ん……」 鼻まで塞がれては一切の呼吸も出来なくて、苦しみにじたばたと足掻いた。俺はこんな卑猥なやり方で殺されるのか!?と、焦る気持ちで黒髪野郎の肩を強く押し返してもびくともせず、それどころか段々と意識が薄れていって力が抜けていく 「あーあー、外道だねぇ。怖い怖い」 「お願い!やめてーっ!」 朦朧としてくる意識の中で、金髪野郎の哀れみるような声と、涙で震える金子くんの声が段々と遠くなっていった──
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