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もう、どれくらい息を止めただろうか…… ギネスに挑戦出来るんじゃないか……俺…… 時間が経てば経つほどに頭の中が真っ白に染まる。 目の前のコイツの顔すら霞んでいく いっその事、口を開けて受け入れてしまえば楽なんだろう……でも、こんなやつに犯されるくらいなら……死んだ方がマシだ……!! 「浅間、もうやめとけ。マジで死ぬわそいつ」 意識が途切れる寸前で単調に言い放った金髪野郎の声が掛かると、ようやく俺の唇は解放された。同時に溜まった息が吹き零れ、酷く噎せ返す。一気に足の力が抜けて、体重を支えきれずにその場に崩れ落ちた。すかさず駆け寄ってきた金子くんに上体を支えられながら、自身の襟元を掴んで乱れた呼吸を整える。 「ほんと全然、口開かないねぇ。すごい根性」 そんな俺の姿を、蔑むような目で見下ろす黒髪野郎。 そして俺の目線までしゃがみ込むと、指で顎を持ち上げられる。抵抗する気力もなく、されるがままに視線が重なると、奴はニヤリと不敵な笑みを返した。 「可愛いね、お前。気に入った」 「……は?」 「俺、浅間(あさま)って名前。あの金髪くんは如月 尚人(きさらぎ なおと)。よろしくね……深國強太くん」 なんで………… 何で俺の名前知ってんだよ!?
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