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第35話 金色(箕野屋晴翔)

 ◇  冬馬のアパートから出て一人悶々としている。   全く、あいつのマイナス思考はどうにもならないものか。うじうじ、そんなこと繰り返していたらいつまでも幸せになるわけないじゃないか。  俺は冬馬を幸せにしてやりたいんだよ、だけどその方法がわからないんだ。 「はっは、派手な金髪だねー、ヤンキーってやつ? 東京にいまでもまだいたんだ、そう言うの」 「あ?」  振り向けば高校の制服を着ている、いかにも、な集団。俺をヤンキーと馬鹿にする前に自分の姿を鏡でみたりしないのか。金から赤からカラフルでいいね。それにしても、明らかに年下のくせに偉そうに。 「なんだよ、絡んできたって遊んでやんねーよ?」 「えー、残念。じゃあおれたちが遊んであげる」 「あ?」  振り向きざまに金髪ツーブロックに襟首をつかまれ、吹っ飛ぶくらいに殴り飛ばされた。痛いと感じる間もなく、今度は赤髪の坊主が俺の腹を蹴り飛ばす。むせながらアスファルトに転がると、両手を踏まれ身動きできない。そして再び金髪が笑いながら俺の顔に向かって、足を……。

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