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第27話 ライバル登場

 「コウキは、最近はあいつ等と一緒だし…」  「あいつ等…?」  「ノボルとカナタとシンスケ…、まあ、ノボルとはクラスも同じだから分かるけど…」  「ユウ?」  俺は、ユウが何を考えてるのか分からなかった。  俺から目を背けてたユウは、今度は俺をキッと睨みつけてきた。  「コウキ。これだけは言っとくからな」  「なに…」  すると、深呼吸をしてユウは言ってきた。  「俺は…、俺は、中学の時からずっとお前が好きで、お前だけを見てきた。今もそうだ。誰にもやらないからなっ」  それだけっ…と言って、ユウは俺の左頬に唇を押し付けてきた。  そして、逃げる様に部室に入って行った。  え…、ユウが俺を好き?  てか、ユウ。  お前、…俺に何をしてきた?  その2人の様子を、2年生のボーカルのヤスオは廊下側の窓から見ていた。  あのクソチビ…。俺のコウキに何をしてくれたんだ。  クソチビが部室に入ってきたのを目にして、ヤスオは用事があると言って、無理矢理に廊下へ連れ出した。コウキはトイレかどこかだろう。既に居なかった。  「貴様…、さっきコウキに何をしていた?俺が見ている前で…」  「ああ、見てたのか。なら分 かるだろう、キスだよ。キ・ス!その表情を見ると、あんたもコウキが好きみたいだな」  ヤスオは素直に返した。  「あいつは俺のだ。小学生の時から、ずっと見てきた。誰が、お前みたいなクソチビにやるもんかっ!」  そう言ってヤスオは、ユウの細い首に手を掛け首を絞めていた。  ユウは息が出来ないでいた。  「ぐっ……、ぅ……」  「そこで何をしている?」  誰かの声が聞こえてきたが、既にヤスオは腹を殴られて床に突っ伏していた。
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