177 / 284

第177話 電話でのやり取り

 こんな時間に誰から電話が…と思い、スマホを手に取る。  送信者って、…ええっ、何だろう。  そういえば、アドレスしか消してないや。と、弘毅は今更ながらに気付いた。  (番号も拒否しないと駄目じゃん、自分)と思い、通知ボタンを押す。  「はい」  『悪い、iPhone壊れてて、今、手元に戻って来たところなんだ。充電したら、声聞きたくなって…。遅い時間だけど、良いか?』  『弘毅?』  「はい、良いですよ」  『ありがとう。でね、二度目のデー』  「あの、電話で言うのもなんですが…」  『なに?』  「本来なら、会って話をするのが一番なんですけど…」  『それなら、明日の夜でも良いか?』  「はい。明日は最終巡回に当たってるので、19時過ぎには終わると思います」  『最終巡回って…』  「どっかの誰かさんが、勝手に生徒会メンバーに入れてくれたので大忙しです」  『ああ、新旧一緒に巡回するアレか。え、最終って言った?』  「はい、最終です」  『俺も最終だよ』  「え…」  『初日の最終と、二日目の3便と、最終日の最終』  「頑張って下さい。俺は初日の最終だけです」  『付き合って』  「えー」  『なに、その「えー」は…』  「ゆっくりと見て回りたい…」  『そういえばコラボするんだって?テルから聞いたよ』  「はい。七夕祭の様なミスはしません」  『言い切ったな。楽しみにしてるからな』  「はい。して下さい」  『それじゃ、明日の』  「部室だと無理ですね。うーん…、外でも良いですか?マクドとか…」  『どんな話がしたいの?』  「え、えっと、今は言えません…」  『ふーん…』  「あの・・場所は、電話で教えてください。時間は、明日の夜19時過ぎ頃で」  『分かった。それでは明日、楽しみにしとくよ』  「はい。電話ありがとうございます。おやすみなさい」  『おやすみ』

ともだちにシェアしよう!

この小説を読んだ人におすすめの作品

白の帝国軍に攻め入られた黑の國。騎士の雪蘭は捕虜として囚われ、褐色の王子の慰み役となってしまう。
7話 / 7,930文字 / 0
2019/12/30 更新
今日から君が、ぼくたちの宝石だーー
22リアクション
19話 / 23,047文字 / 0
2019/10/31 更新
僕の初めては、兄の友達に奪われた…
164リアクション
31話 / 15,016文字 / 286
2018/8/1 更新
連載中
蜜空間
何もかも正反対な二人。密室空間での共同生活が今始まる……
1,850リアクション
149話 / 263,819文字 / 231
2019/12/7 更新
まわれ、いとぐるま。この縁をつなぐように
45リアクション
6話 / 9,939文字 / 72
2019/9/30 更新
真冬の観覧車で後輩と二人きり。澄ました顔をした彼だったが、実はものすごく熱い思いを胸に秘めていたーー
39リアクション
1話 / 867文字 / 37
1/5 更新