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第167話

 自己への嫌悪感はいつ昇華されるのか、このまま十年も二十年も苦しさとともに生きていくのなんて、あまりにみつばが不憫じゃないか。 「久下さん」 「……なんだよ」 「ひっ、いや……すみません」  若いアシスタントが俺を怖がり逃げて行く、怖い顔で悪かったな。  そういう態度を取られるたびに俺のことを理解してくれるのも、やっぱりみつばしかいないのだと痛感する。  ああ、さっさと今日を終わらせてしまおう。一回考えだすと終わらない、それでまた何かに八つ当たりなんて、大人気ないとしか言いようがないし……。  
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