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第15話 13、大好き!

 ベッドに二人並んで座る。 「僕、誰かと一緒に寝るのって初めてなんだ。ドキドキするけど嬉しいな」  なんて言われたら、リヒトが悶絶しても仕方がない。 「マジで? うっわ~! 感激! 嬉しいっ!」  大好きなリヒトに言われたら、ジルが赤面しても仕方がない。  その可愛さに、リヒトは抱き着いた。そのまま抱きしめ離さない。ジルもそっと、リヒトに腕をまわす。リヒトは、ジルのその反応に力を得て、ゆっくりとジルの唇に己の唇を重ねた。チュッチュッと、リップ音が響く。 「ん、ふっ……」  ジルの吐息が漏れ、その声にリヒトの下半身はダイレクトに反応した。 「……ふ、ぅ……ん」  触れるような口づけが、ジルの吐息を聞き、リヒトは徐々にジルの唇を深く求めた。息苦しくなり、ジルは息をしようと、唇を薄く開いた。そこにリヒトの舌が入ってきた。 「は、ふっ……」  歯列を割り、リヒトの舌が入っていて、くちゅくちゅと聞こえてくる。ジルの体の中心が疼いてくる。ジルを抱きしめるリヒトの手に力が籠もる。グッと抱きしめ、ひたすらにジルの唇を貪った。  どれ位そうしていたのか、ひとしきり堪能したリヒトは、名残惜しげにジルから離れる。ジルはくったりと放心したかのように蕩けた顔をしていた。リヒトの下半身の熱が更に増す。 「……ジル」  そう言いながら、リヒトはジルのズボンに手をかけ、そっとジルの性器を触った。 「……ぁ」  ジルの口から吐息のような声が漏れる。 「ジルのを触りたい……おっきくなってる。感じてくれたの?」  そう言いながら、ジルの小ぶりな性器を、やわやわと揉む。 「……ん、ふ、ぅ……い、や……」  え? 嫌?  今、ジルは嫌って言った?  リヒトは顔面蒼白になる勢いで落ち込んだ。しかし。 「ぁ……恥ずかし、い……んっ、ふ」  そう続く声で、心底安堵した。 「恥ずかしくないよ。俺も」  そう言うとリヒトは、ジルの性器から手を離し、彼の体を抱え、胡座をかいている自身の膝に下ろした。そして前を寛げ自身の性器を出し、ジルの性器と合わせて緩く扱いた。 「一緒に、しよ?」  そう言うと、リヒトはもう一方の手でジルの手を取り、自身の手と絡めて動かし始めた。 「あっ、リヒト、くん……恥ずかしい……ん、ん」  為すがままにこの状況になってしまい、ジルは恥ずかしくて仕方がなかった。  ……でも、本当は嫌じゃない。恥ずかしいだけ。  見透かされているように、リヒトは笑みを浮かべながら、ジルの手を取りながらゆるゆると上下に扱いていた。ジルは初めての他人からの刺激に、翻弄される。リヒトのものと一緒に高みへと誘われる。 「あっ、あっ、ああっ!」  ピュッ……。  堪える間もなく、ジルは白濁を放つ。 「……ん、ジル、もう少し……」  次いでリヒトも放った。余韻を楽しむように、リヒトは扱いた。 「ぁ……は、ぁ……」  ジルはくったりと、リヒトの肩に身を預けた。 「ジル、ジル、ジル」  リヒトは、ジルの頭にキスを落とした。ふわふわと甘い匂いがする。  やっぱり、ジルは俺の番だ!  リヒトは改めて確信し嬉しくなった。 「ジル」  そう声をかけ、何度も頭にキスをする。そっと身を離し、顔を覗き込むと、ジルは意識が飛んでいた。  思わず苦笑する。  ヤバかった、ほんとにヤバかった。  最後までしそうな勢いだった。  って言うか、最後までしたかった。  リヒトはちょっぴり残念に思いながらも、拒まれなくてよかったとホッと胸を撫で下ろした。逆に恥じらうジルの可愛い姿を見れ、また受け入れて貰え、心は舞い踊っていた。  再び湯の用意をし、ジルを浴室に運ぶ。先程は見られなかったジルの裸体に、ゴクリと生唾を飲み込む。  いやいや、これ以上はダメだ!  リヒトは必死に理性をかき集め、ジルの体を洗った。自分もついでにザッと流した。ドキドキ高鳴る心臓が、口から飛び出るんじゃないかと思いながら苦笑する。  部屋には浄化魔法をかけ、空気の洗浄をした。そっとジルを下ろし、素早く潜り込む。ジルを抱きしめ、クンクンと匂いを嗅ぐ。甘い匂いに再び下半身に熱が集まってくるのを感じ、抑えろ、抑えろと苦笑する。 「んん……」  その吐息さえも、ぐっとくるものがあり心臓が痛い位に跳ねる。  今日、寝れるかな……。  リヒトは苦笑しながらも、目を閉じた。  翌朝、明らかに睡眠不足のリヒトとは対照的に、爽やかな目覚めのジル。ちょっと恥ずかしいけど嬉しかった昨夜の行為に、ジルははにかんで応えた。 「リヒト、おはよう」  ふふっと笑みを零しながらジルは、リヒトを見つめた。  朝からやばい!  心とは裏腹に、目に隈を作りながらも、リヒトは爽やかに微笑んだ。さり気なく体力増幅の魔法を自分にかける。リヒトの目の隈がサッと消える。 「おはよう、ジル。よく眠れた?」  そう言いつつも、ほぼ一晩中ジルの寝顔を見ていたので、そんなことは聞かなくても知ってるが、素知らぬふりでリヒトは尋ねた。 「よく眠れたよ。ごめんね、狭くなかった?」 「全然! 大丈夫」  もっと狭い方がよかったなという心の声には蓋をして、元気にリヒトは答えた。 「じゃあ、今日はとりあえずシメオン先生の所に行こう」  リヒトがそう言うと、ジルも微笑んで答える。 「そうだね。昨日の事相談しなくちゃね」  昨夜の事象を相談しつつ、今後の方向性も話そうと、身支度を整えながら二人は話をしていた。  二人で食堂に向かう。ドニスとクレスがテーブルに着いたまま、二人に手を振っているのが目に入った。二人に向かい手を振り、ご飯をもらいに行こうとしていると、シャルルが近づいてきた。 「ちょっと、リヒト! クラス変わったってどういうこと?」  ジルの心臓がドクンと跳ねた。しかしリヒトはさも当然のように答える。 「ああ、そうそう。俺とジルは番だから一緒に魔法を研究するんだよ。言ってなかったけ?」  番同士の相性がよければ、お互いに、より高められるとの考えで、番同士であれば同じクラスに編成可能な学園である。 「それは聞いたけど、納得はしてないから! だって無属性なのにどうやって魔法を出すのさ?」 「それは秘密! おいおい分かるよ。あ~楽しみだな~! そんな事より、シャルルも早くご飯食べれば? さ、ジル行こう」  ジルと手を繋いだまま、リヒトは朝食を受け取りに並んだ。ここはセルフサービスなので、各自が並んで朝食を受け取る。しかし、リヒトの真後ろにシャルルは並んだ。 「まだ話の続きあるんだけど?」  シャルルはリヒトに喰い付いた。 「っていうか、シャルル、俺たちも話しがあるんだから、邪魔するなよ」    リヒトの言葉に、シャルルのこめかみにピッキーンと走るものがあった。 「あのねえ、なんで僕じゃダメなのさ!」  リヒトは、ハアッとため息を零しながらあきれ顔で答える。 「シャルルは兄貴の番になりたかったんだろう? それが兄貴に番が出来た途端俺に走るってどうなの? まあ、シャルルにも運命の番が現れるよ」  ハハッとリヒトは笑った。 「だから、それは間違えたんだって。僕の番はリヒトしかいないよ。リヒトもこの無属性の人より、僕の方が断然魔法の幅が広がるよ。何度も言ってるけど、試してみようよ」  シャルルはこめかみをピクピクさせながら、そう言い募る。 「俺も何度も説明したよね? 俺はシャルルを番に選んでない。ごめんねって何度も言ったよ? ……シャルル、あんまりしつこいと、いい加減俺もキレるよ」  シャルルは、背筋にぞくりと悪寒が走った。 「あ、違うんだよ! そんなつもりじゃなくってね。あ、そうだ、友達の所に行くから、またね!」  パタパタとシャルルは走っていった。 「……はあ」  リヒトはため息を零した。  
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