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第29話 13、もっと見せてよ

「んんっ」  リヒトがジルの立ち上がった小ぶりな性器をひと撫でし握ると、ジルの口からは声が漏れ出す。気を良くし、更にリヒトは上下に扱き始める。リヒトの背中に回しているジルの手は、彼の制服を握りしめる。  ジルの口からは、はっ、はっと熱い息が漏れる。堪えきれずジルは彼の胸に額をつけ、快感を逃がそうとした。 「んぅん、ふっ、ぅ、あっ、ああっ、でちゃ、う!」 「うん、だして」  根元からゆっくりと扱き上げると、ジルは小さく腰を揺らした。先端の部分を指の腹で刺激すると、あっという間にジルは達するような快感が走った。 「あ、うっ、ぅぅっ、リ、ヒト、リヒ、トぉ、で、ちゃう、よぉ」 「うん、だして、ジル」 「あっ、ああっ! ひぁっ! あああっ」  与えられる快感に抗うことなく、ジルの鈴口からピュクッピュクッと、リヒトの手の中に射精した。 「はあっ、ああっ……んぅ」  吐き出されたジルの、ドロリとした濃い精液を見て、リヒトは笑みを深めた。 「いっぱい出たね」  リヒトは嬉しそうにそう言った。そして彼は、それをジルの後孔に馴染ませるようにしながら、後孔の浅い入り口を弄る。イッたばかりの体はビクンビクンと小刻みに跳ねているのに、リヒトはその弛緩した孔にゆっくりと一本指を挿入し、奥に馴染ませるように動かしていく。すぐに指は二本に増やされる。 「ん、ぅんん」  今まで触ったこともない後孔に異物感が生じ、ジルは頭のどこかが冷静になろうとする。そうさせぬよう、すかさずリヒトはジルの唇を貪った。 「んん、ふぅ、」  後孔から与えられる刺激が、何とも言えない感覚となりジルを襲う。縋っていた手は、いつの間にかリヒトの胸の服を掴んでいた。  その時リヒトは、自身の苦しい位の昂りを感じていた。初めてここを使うだろうジルの負担にはなりたくないが、抑えきれない欲望に苛まれる。しかし理性を総動員しなんとか自制しようと試みる。ほんの少しもジルを傷つけたくはないから。  気持ちのいい思いだけをして欲しい。  気持ちはそう思っているのに、体は止まらない。  ジルの窄まりは、リヒトの長い指で#弄__まさぐ__#られるように、そしてしわの一つ一つを伸ばされるように広げられていく。 少しずつ解されていることを感じ、リヒトは指を三本に増やし、ジルのいい所を探し始める。 「はっ、ふ、ぅ……ん」  ちゅっと音を出しながら唇が離れる。互いの唾液が糸を引く。 「ひゃん!」  その時ぷっくりと膨れたところを探り当て、ジルの体が大きく跳ねた。 「ここ、気持ちいい?」  嬉しそうにリヒトは聞くが、返答を待つまでもなく彼は微笑んでいる。 「ああっ。な、に? ひゃっ! ああっ」  ジルは強烈な刺激に翻弄される。 「可愛い。もっとジルの可愛いところ見せてよ」  嬉しそうに微笑みながら、リヒトはジルの前立腺を刺激し続ける。 「ああっ! んんっ! あっ! あっ!」  ビクンビクンと体が跳ね、その姿にリヒトは更に興奮する。自分の与える刺激に身を捩らせるジルを見て、どんどん昂っていき、痛い位に下半身が張りつめていく。 「ああああっ!」  体を仰け反らせジルは弛緩した。くったりと身を預けるように寄り掛かってくる。 「少しだけ挿入ても、いい?」  そう言いながら、ジルの弛緩した腰を持ち上げると、ゆっくりと挿入する。 「ひっ、あっ、ああっ」  急に与えられる大きな刺激を、ジルは頭を反らしながら受け入れる。受け入れると言っても、リヒトがもう既に挿入を始めているので、受け入れるしかジルには選択肢はないのだが。  ジルの返事を聞くまでもなく、リヒトは自身の昂りをジルの中に埋め始めた。  ジルの窄まりの中へ、リヒトの性器のかりの部分が入り、彼は一度挿入を止める。ゆるゆると少し腰を動かすと、その揺れに合わせ、ジルの声が漏れる。 「あっ、あっ、あっ」 「もう少し、もう少しだけ、いい?」  返事を聞かないまま、リヒトはジルの腰をゆっくりと落としていく。 「はあ、んっ!」 「っ! きっつ」  初めての行為に、ジルの後孔はまだ閉じている。そしてまだ発情期ではないので、初めての挿入に、ジルが快感の波に呑まれるまでにはいかなかった。だが自分を感じているジルの姿に、苦しいだけではないことをリヒトはわかっている。  リヒトは止まらなくて、半分ほどジルの腰を落とした。 「ごめん、ジル。苦しいよね……痛い?」  止まらないがジルが痛い思いをするくらいならやめようと思い、そう尋ねる。 「ああっ、ダメ」 「ごめん」  やはり痛かったかと思い、ジルの腰を引き上げようと、僅かな鋼の精神をかき集める。 「違っ、止めないで!」 「え?」  ジルの顔を覗き込む。ジルは眉間にしわを寄せながら何かに耐えているような苦悶の表情に見える。 「ダメ。やめない、でっ。僕も、リヒトと、ああっ!」  やめないでと言われ、リヒトの性器がググっと質量を増し、ジルの後孔を直撃した。 「ああっ、ごめんっ!」  そういうものの。もう止まらない。そのままジルの腰をゆっくりと落とすと自重も加わり、ジルは熱杭が突き刺さったような衝撃を感じた。 「――――っ!」  ジルは言葉にならない声をあげた。 「全部、入った、よ」  リヒトも、ジルの内壁の狭さに耐えている。だがジルは初めての衝撃に、口をハクハクとさせた。チカチカと目の前が白み光が舞っているかのようだ。 「――――っ」  声にはならず、意識もどこかにいってしまったように感じているジルの耳に、リヒトの声が聞こえてきた。 「ごめんね、苦しいよね。ごめん。でも嬉しい。今日はこのまま動かないから、もう少しこのままでいてもいい?」  リヒトの声が聞こえ、彼の言葉の意味をぼんやりとした頭で考える。そしてこの性器の大きさだということは、リヒト自身は苦しいままなのではということに気付いた。 「……リ、ヒ、ト。動、いて、いい、よ」  はっ、はっ、と息をしながら、なんとかジルは声を絞り出す。 「ううん。大丈夫。直ぐに抜いてあげたいんだけど、ジルの中にもう少しいさせて?」 「だい、じょ、ぶ、だから」  ジルはリヒトの顔を覗き込む。 「ジル」 「うん。大丈、夫。リヒト、も、気持ち、く、なって」 「うっ!」  その瞬間リヒトの性器が更に大きくなった。 「ひゃあっ!」 「ああ、ごめん! ジル、ごめん! 嬉しくて、可愛くて、幸せで、止まんない」  リヒトが苦笑していた。  リヒトが喜んでくれている。  僕の中にいたいって、言ってくれている。  僕もリヒトに気持ちよくなって欲しい。 「ん、リヒト、きて」 「ううっ! ジル、ヤバい! いいの? 本当にいいの? 動くよ? 動いたら多分出すまで止まんないよ?」 「あんっ、んん……ん、きて?」 「うっ!」  ジルの中でビクッビクッと、リヒトの性器が脈打っているのを感じる。  熱い…… リヒトも僕の中で感じているんだ。  ジルは彼の昂りを感じ嬉しくなった。 「ジル! 大好き!」  リヒトは腰を動かし始める。前立腺を擦っていく動きに、ジルの腰も揺れてくる。 「ああっ、あっ、いっ、ん」  リヒトの腰の揺れに合わせて、ジルの声が漏れている。 「ジルの、中、熱い、ね」  リヒトも感じているようで、声に艶を感じる。ジルは嬉しくて嬉しくて堪らなかった。
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