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柚希side 「ほんとだ。高音域を普通に出せてる。むしろ余裕がある。低音もばっちり出てる。すごい」  桜庭さんが、スタジオでピアノを弾いてくれてる。嬉しいけど……そろそろセックスしたいんだけど。  仕事が終わってマンションに帰るのかと思ったら、スタジオに連れてかれて。新曲を原曲キーで歌って欲しいと言われて、歌った。そしたら他の曲もって、楽しそうに桜庭さんがピアノを弾いてる。  もう何年も見てなかった桜庭さんの心から笑う笑顔が見られて嬉しい。演奏姿も嬉しい。同時に、性欲も強く顔を出す。  演奏が気持ちよくて、無意識に僕の声に合わせてコーラスを入れてくれるのはありがたい。桜庭さんの声が好きだから。  限界ってもんがある。 「桜庭さん、ちょっと」と僕は呼吸が荒くなった。 「え? ああ、ごめ。仕事で喉を使ったのに、無理させてるな」  桜庭さんが黒縁の眼鏡を押し上げて、ピアノから指を離した。 「ちがうよ。喉が疲れてるんじゃない」  僕は、桜庭さんの前に立つと、自分のズボンを下ろして、いきり立ってるものを見せつけた。 「シタいだけ」 「え?」 「もう知ってるだろ? 桜庭さんの声、僕にはもう……性欲を掻きたてるだけなんだって。コーラスしたでしょ。嬉しそうに笑って。楽しそうに。それだけでイキそうなんだ」 「な……こんなに大きくなって」  シタくて、シタくて。仕方ないんだから、大きくなるだろ。もう、破裂しそうだよ。 「咥えてよ、桜庭さん」  桜庭さんがごくっと喉仏を上下させると、ゆっくりと僕のを手で覆った。口を開けて、恥ずかしそうに先っぽを口に含んだ。 「ん」と快感で声があがる。  やばい。もう……イク。  僕は桜庭さんの口の中に、白い液を放った。  早すぎるだろ。イクの。  僕は恥ずかしくて、顔が熱くなるのがわかった。一瞬すぎる。 「柚希?」と桜庭さんが、不思議そうな顔をした。 「ごめ……ちょ、こんな早くにイクとは思わなくて」  僕は腕で赤くなった頬を隠して、桜庭さんから目をそらした。 「今日はありがとう。柚希があんなに怒ってくれて、嬉しかった」と桜庭さんが優しく微笑むと、立ち上がって僕に抱き着いてきた。 「それ、僕を煽ってるの? すぐに大きくなるけど?」 「ちが。礼を言わなきゃって思ったから」  桜庭さんは僕から離れると、首を振った。僕はフッと笑うと、ズボンを直してチャックをあげた。  もう今日はしないよ。シタくても。無理させたから。切れて血が出たんだ。またヤッたら、同じところを傷つけてしまう。  性欲強いけど、桜庭さんを傷つけるくらいなら我慢を選ぶ。 「今日は家に帰るよ」 「え? 家って……?」
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