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桃の花が咲いている木の下で、一人の白い着物、紫の袴姿の男の子と黒い着物を着た青年が居た。 「なんで、もうあえないの?」 男の子は、袴をぎゅっと握って青年に聞いた。 「・・・俺達は、出逢ってはいけなかったんだ。本来ならー」 青年が、男の子にそう言った時だった。 「-様!!!?そいつはー!!離れて下さい!!」 複数の男達が二人の所に来て男の子は、巫女姿の女性に抱かれた。 「はなしてよ!!-は、悪い人じゃない!!」 男の子が叫んだが、青年は 「悪いなー」 「え・・・」 一瞬で視界が赤く染またー 「桃、桃夜(ももや)様。」 「うん・・・もう朝か・・・」 広いベッドで聞き覚えがある中年女性の声で起きた。 「おはようございます。」 和服姿の女性ー幼い頃から桃夜の世話役である亜之(あの)だ。 「おはよう。」 起きた少年帷麻桃夜(とばりまももや)17歳高2は、欠伸をしてベッドから起き上がった。 「今日のご朝食は、桃夜様がお好きな和食をご用意しております。食後のお茶は静岡から取り寄せた新茶です。」 「ありがとう。そういや叔父さんは?」 「旦那様は、朝早くに出勤なさいました。」 亜之の言葉に 「忙しい人だしな。」 帷麻家は、日本でも有名な大財閥であり歴史も長い。現当主は桃夜の叔父で独身だ。 早く両親を亡くした桃夜の親代わりでもある。桃夜は、 「それにしても、何か気味が悪い夢だった。」 あの赤く染またのは、誰の血だ? 「桃夜様?」 亜之が桃夜に声を掛けたので 「あ、ごめん。」 謝り顔を洗って朝食を取りに行く。
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