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朝の会合4

「で?」 「で? とは」  向けられた疑問に疑問で返した。再び首を傾げて。 「ちゆが発情したきっかけって何?」 「英、そんなデリケートな話やめろ」 「みは、デリケートなんて言葉知ってたの?びっくり」 「当たり前だろ、からかうな。Ωの苦しさを何だと思ってんだよ馬鹿。軽々しく聞くな。千優が話したけりゃ自分で話すの待てよ」 「あ、ごめん……。でも俺、その苦しみすら知りたかったんだよ。だけど好奇心もあった。ごめん」 「俺もびっくりした……。けどありがとう、美春。英も、気にしてないから」  着替えが完了した三人それぞれがロッカーの扉を閉めたタイミングで、千優が昨日、教室から陸上選手もびっくりなくらいの速さで猛ダッシュして脱走した発端を英が物問うた。だが美春はΩの一番の特徴である発情期について軽々しく聞くものではないと思ったのか、英を咎めた。
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