小説『LOST CHILD』表紙絵描かせて頂きました
    小説『LOST CHILD』著・ショコリータさん https://fujossy.jp/books/7969 小説表紙描かせて頂きました。 *****  思わず見入ってしまいそうな、スラリと高い背に長い脚。穏やかな口調に、耳に心地よい声音。それに顔の大半は覆われていても、唯一見えている形の良い唇。  ……嘘だ。そんなことがあり得るワケがない。  何度も自分にそう言い聞かせても、そのどれもが、悠の記憶の中にハッキリと残っているものと一致していて、勝手に鼓動が速くなる。  言葉を失う悠の目の前で身を屈めた客の男の長くて綺麗な親指が、血に濡れた悠の唇にそっと触れた。 「……やっと見つけた」  忘れられない『あの日』と同じ言葉を零した男の唇が、緩く弧を描く。  ……見間違えるはずもない。その唇は、悠が高校時代、毎日のように見ていた本郷のものだった──── (*小説お借りしています。