小説表紙『RUN!RUN!RUN!』
小説『RUN!RUN!RUN!』著。晴れ時々猫さん。 https://estar.jp/novels/24873491 https://fujossy.jp/books/3604 表紙絵描き直しました。 ***** 「忘れたい恋がある。忘れたい思い出がある……。嵐が、塗り替えてくれ……」 *** 兄ちゃんが帰ってきてから、三ヶ月。 何処にも行かないと、兄ちゃんは叫んだ。無理するな、我慢しなくていい、と。 嬉しかった。優しい兄ちゃんを、また好きになった。 けど、何処にも行かないから、という言葉は、何処にも行かないで、とも聞こえて、気がつけば家を飛び出していた。 まだリビングにいる親が驚いて声をかけてきたが、俺は裸足で道路へ飛び出し、その先にいる兄ちゃんを力の限り抱きしめた。 小さい。けど、華奢ではない。 温かい体温。すごく優しい温もりだ。 「……好きだよ……っ、離さないから……!」 そっと背中に回された手は、まるで俺を慰めるように優しかったけど、兄ちゃんの"兄ちゃんとしての糸"が緩むと、俺の肩口に頭を預け、背中の手は……寂しそうに震えて強く俺の服を握りしめた。 聞き間違いじゃないんだ。 何処にも行かないんじゃない。何処にも行かないんで欲しいんだ。 無理してるのも我慢してるのも、兄ちゃんの方。 そうなんだろ? ***** (小説お借りしました)

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「全部わかってしまうような大人で……ごめん」
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47話 / 67,022文字
4/4 更新