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第22話

 翼はそんな自分の姿に絶句しそうになっていた。  こんな自分の姿なんて今までに見たことがない。 自分でシたことはあっても自分の中に指を入れたりなんてことはしたことがないのだから。 「わぁ……いやぁ……は、恥ずかしいからっ!」 「じゃあ、見ないの!? さっき、約束みたいなのしたのに!? じゃあ、お兄ちゃんが自分でやってみなよ……約束を守れなそうなお兄ちゃんにお仕置きってことかなぁ?」  可愛い顔して、こういう時の疾風は本当に意地悪なことしか言って来ない。 「ご、ゴメン……謝るから……止めないで……」 そう涙目で疾風に訴える翼。 「なら、鏡見てよね。 今度、見ていなかったら、今日は最後まで自分でやってもらうから!」 「……って、それって、どういう意味だ?」 「ん? 自分でココを弄って慣らして、僕のを舐めて、それから、僕のを自分で中に挿れる! こんなこと今までしたことがなかったから、たまにはそういうこともいいんだけどね……」 またしても翼からしてみたら究極の選択だ。  どうして、こういうことに関して疾風はこうもポンポンと言葉が出てくるのであろうか。 いや、こういうことがポンポンと出てくるからこそ翼のことを攻めることが出来るのであろう。 「分かったって……だから、お前がやってくれよ……」 「仕方ないなぁ、じゃあ、僕の言うことちゃんと聞いてよね!」  そう言うと今日はトコトン楽しもうと思っているのか疾風は怪しい笑みを浮かべると、 「じゃあ、今度は四つん這いになってよ……。 お兄ちゃんのココちゃんとビデオで間近で撮ってみたいしさ……。 そうそう、鏡の前に顔を向けてくれると、お兄ちゃんの今の表情と一緒に撮れるからいいのかも……」  翼は疾風の言葉に少し躊躇いながらも鏡の前へと移動する。  そんな翼の姿に更にニヤケ顔になった疾風。 ビデオカメラを手にすると、 「んー、いい眺めだねー! お兄ちゃんの表情とお兄ちゃんのココが丸見え……。 何で、今まで鏡とビデオカメラ思いつかなかったんだろなぁ?」

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