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第26話

 自分の中に見ながら入れるなんてことは今までにしたことがない。 スイッチを入れたまま翼は自分の入口部分に付けるだけでも意識が飛んでしまいそうだ。  スイッチを入れたままだと手にもその振動が伝わってくる。 「ぅ……くっ……! っ……ぁ……ぁああ……いやぁあぁ……ちょ……ふぁ……は、疾風……っ……ちょ、むりっ……!」 「無理でも大丈夫でしょ。 さっきから言ってるけど、イかないから大丈夫だって! 遠慮しないで、それ、中に入れちゃいなよ」 今にも快感で泣きそうな翼だが、それでも疾風はイかせて上げないようだ。  そう言ってる間に翼は自分の中にローターを入れると、更にその中で振動を続け始める。 「ぁああ! もう、無理だってっ! お、奥っ! そこはっ! やぁあ……」 わざとなのか翼は腰をも動かし中にあるローターを自分が気持ちがいいポイントへと誘導しているようだ。 「いいねぇ! お兄ちゃん! 今の顔凄くいいよー」  何だか今の疾風の言い方だとその辺のビデオ屋にある安っちいAVのカメラマンのようだ。 「ぁあ! ぁ……いやぁ……もう……もう! だめぇ……イきたいっっ!」 さっき颯斗は翼のモノにリングをはめたのだが、そのリングがもうはち切れそうに膨らんできていた。  イきたいのにそのリングのせいでイけない翼は疾風に許しが貰えるまで耐えるしかない。 「ちょ……は、疾風……ま、まだ……なのかよっ! ぁ……ぁああ!」 「ダメに決まってるでしょ。 だって、僕の舐めてもらってないし、まだ、この大きい玩具もお兄ちゃん中に入れてないし。 そんな小さなローターでイったってお兄ちゃんのことだから、物足りないと思うよ。 ま、とりあえず、もう一個、お兄ちゃん中にこの大きい玩具入れてみようか?」  疾風はそう言うと翼の目の前にその玩具を出してくる。 「……って、どういうことだよっ!」 「ん? そのローターを入れたまま、もう一個の玩具をその中に入れるってことだけど……?」 そんな笑み漏らす中でも疾風は小悪魔的な笑みなのかもしれない。 いやこんな可愛い顔して、こういうことを平気で言える疾風は小悪魔だ。

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