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たぶんこれは発情期※③
リュカはユージンの腕をつかみながらもう一方の手で頭の下にあったクッションの端を握った。
中に入り込んだ2本の指が、探るかのように前後に動き、時折ちぐはぐに動きながら内壁をほぐして広げていく。
「んっ……ふうっ……ユージン……あんまり、そこばかり押さないでくれ」
「ん?なんで?」
声を上擦らせるリュカの首筋に、ユージンは唇を這わせた。
ユージンの指は揶揄うように小刻みに動き、リュカの前立腺を攻め上げている。
眩い照明に照らされたステージでギターの弦を抑えたユージンの長く綺麗な指先が、自分の中を動いていると思うだけでもリュカの鳩尾は疼き、性器が興奮で熱をはらんで迫り上がっていく。
「んっ……ぅぅ……そこ、ずっと触ると……ぁっ……ダメ……」
「ここが気持ちいいってのは体が知ってんだね、前触ってないのに先走りすごいけど」
揶揄うように笑いながら、ユージンはいやらしい音を立てながら中に入れた指の速度を早めていく。もう一方の手は焦らし撫でるように、リュカの性器の先端部分を軽く摘んだ。
「あっ……んっ……」
「後ろだけでイケたりすんのっ? 前触って欲しい?」
耳元に口付けながら言ったユージンの問いに、リュカは荒い呼吸を刻みながら必死に頷いた。
「んー、どうすっかな。でも、なんか後ろだけでイケそうだよな」
「あっ……ユージン……!」
懇願するリュカの様子を揶揄うようにユージンは笑った。
リュカは堪えきれず、自らの手を下腹部に延ばすが、触れる前にユージンに手首を掴まれてしまった。
ユージンの指がさらに内部を攻め上げ、リュカはたまらず背中をのけぞらせるが、手首を掴まれ中途半端に膝上まで手止まった衣服と体を丸めて抑え込まれるような体勢のせいで、上手く身動きが取れず込み上げる感覚から逃れることができなかった。
「あっ……ユージン……! ダメ……で、でるっ……!」
リュカは一瞬呼吸を止めてグッと体をこわばらせた。ユージンはその瞬間受け止めるかのように、リュカの性器の先端に手を添える。溢れ出した白濁はユージンの長い指の間に放たれて、その後リュカは脱力した。
「おー、後ろだけでイケたじゃん。よくできました、王子様」
ユージンはまた揶揄うように笑いながら、テーブルの上のティッシュに手を伸ばして手元を拭った。
リュカはまだ整わない呼吸のままソファに背中を預け内部の余韻に体を小さく弾ませている。
ユージンはそのリュカの太腿を撫で、膝上あたりで止まっていた衣服を滑らせるように脱がせていった。
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