本当に“どうかしてる”溺愛に開いた口かふさがらない
“美人変わり者学者×消防士の男前受け”というカップリングだけでも非常に萌える(警官、消防士、自衛官etc働く制服男子が好きなのです)ところ、冒頭からラストまで様々な緊張感を味わせてくれるショートストーリーでした。学者さんは確かに変わり者ですが、よくよく話を聞けば筋は通っている。でもそれは幼馴染みでもある消防士さんだからこそ理解に至れるのかもしれない。そんな絆だったはずの二人がストーリー序盤では別れている状態、学者さんが赤ちゃんを連れて再来するところから始まる。どうして別れたはずが戻ってきたのか?学者さんの告白通り本当に赤ちゃんは自分達の子どもなのか?読んでいてハラハラしました。クライマックスで起こる火事の消火活動シーンはリアルで緊迫感がありました。鎮火はラストではなく、ストーリーは更に展開し、衝撃の結末に鳥肌がたちました。読者によって好き嫌いがハッキリすると思いますが、類をみない攻め姿勢の作家魂を感じました。