感じているのは愛おしさなのに、溢れてくるのは、涙だった。
この一文ずるいよ!これ上手い! 情緒不安定の妊婦が読者だと、切なくてやばい。 6話目の線香花火を背景に進む描写に思わず目頭が熱くなる。 もちろんそれまでの過程を読み進め、盛り上げがあってこそだけど ストーリーのピークの持ってき所に「線香花火」という これまた切ないアイテムがドハマリしている。 いつも欲望の本能だらけのファンタジーBLばかりだから こういうタイプのBLは初めて読みました。 設定が人物の重度の病というのもあるけど 短編でこれだけ涙を誘えるのもまためろんさんの技術。 ちくちょう。泣けたぜ。