五感を揺さぶられる短編
3,000文字強の短編の中なのに、長編を読んだような充実感です。 きっと流れるような文章に乗せられた言葉の一つ一つが、物語の中で生き生きしているからなのかと♡ 随所に匂いや音を感じ、さらには外気から感じる温度と心の内の温度まで伝わってくるような文章が素敵です。 それから色も見えました。何てことのない一日だって、過ごし方や気持ちの持ち方で愛おしい一日になる。 感じ方は自分次第。そんなことをそっと読み手に教えてくれる優しい作品でした。