梅雨にふさわしい
梅雨の季節にふさしく、アンニュイな様子の主人公がすっかり慣れた様子で同棲相手からの帰宅連絡を受け取り、夕食の用意をするべくスーパーへ向かう。 繰り返される日常に疲れが見える主人公が待つ部屋へ同棲相手が帰ってくる。 なんの変哲も無い夕食が始まり、そして…。 作品全体に漂う陰鬱な雰囲気の所為で読者はバッドエンドを予想しながら読んでしまいますが、最後にそれを裏切られる展開は、梅雨の時期の長雨にうんざりしているうちに雨が上がり虹を見た時のような感動を誘います。 梅雨をお話しにしたらこうなるのかぁ〜と、短いながらも気分が良くなるお話しでした。