余命宣告を受けた義人の前に現れたのは…
「死」を間際にした義人は「死」を予言するデュラハンに出逢い、初めて「生」を感じる事が出来た。抗う事無く現実を受け入れ、残された時間を愛する人と共に過ごしたいという願いの背景には、彼のこれ迄の孤独な境遇が察せられ、胸が痛みます。 物語の最終、デュラハンに再び会う為に命を投げ出そとする義人と、死を予言する存在で有りながら彼を救うデュラハン。二人の深い愛情がひしひしと伝わって来ました。 此の作品は『死』をテーマにしたものですが、読み終えた後に心がじんわりと暖まるような素敵な物語です。