失くした恋のあとさき
思春期の恋は良くも悪くも儚いものだなぁと、読み進めていくとそんな切ない気持ちにさせられます。 作者さんの持ち味の、切なさや言葉の持つ意味、丁寧な心理描写がとても心地よく胸を締め付け、梅雨や傘、紫陽花などの使い方も美しくてとても素敵な作品に仕上がってます。 個人的には、先生と生徒、先生と元生徒、そして生徒と先生……と、大好きな設定を網羅でき大満足でした。 後日談も合わせて読むとまた違うカラーが見えておすすめです。