本物の王子さまが1Kマンションでヒモ暮らしを満喫されておられます
道端にウシガエル。
重さは広辞苑と変わらない、
それって、かなり重い。
それを触れる主人公の雫が凄いです。
私も高校生の頃、あぜみちのような庭道で、自転車をおしながら、たまにタイヤで轢いてました(笑)
「げごっ」
と、低いよい声で怒られましたよ。
だって、通り道にいても草丈のある夜道では見えませんから。
そして、轢いてしまった彼かはしりませんが、私が子供の頃から夏の夜になるとよく鳴いていて。
長生きだったのか、あるいは親子だったのかわかりませんが。
というわけで、ウシガエルとは少し縁があります。
前置きが長過ぎた。
さて、王子さまのような容姿で王子さまコスプレの見知らぬ人が、雫の自宅にキュウリを持ってきました。
思わず、『カッパ?』と思ってしまいました。
そして、翌日にお礼にと言ってキュウリを手渡し。
こだわりのキュウリ。
キュウリになにかあるのか?
トマトでもなくナスでもなくてキュウリ。
王子さまコスプレの人は、自己紹介でハイドランジア王国の王子と名乗り、魔女に魔法をかけられたと。
ここで、おとぎ話というネタばらしがあるのだけど、そんなの関係ないくらいにこの王子さまが、きれいな見た目に反してかわいいのだ。
ぽろぽろと涙を流す美貌の王子なんて、正体がなんであれ、おいしすぎるっ!
ウシガエルに戻ってしまった青い目のルイ王子さま。
ウシガエルになっても、好きって。
雫の本物の愛を感じました。
で、魔女の魔法が解けたかは、ご拝読下さい。
起承転結が素晴らしい構成です。
ほっこりするあたたかい気持ちにさせてくれる作品でした。
気になっていたキュウリのなぞは、雫の上司の店長が教えてくれます(笑)
素敵な作品を読ませて頂き本当にありがとうございました。