『対角線上の魔王さん』のレビュー
(ネタバレと言えるほどの表現があるかは分かりませんが、一応有りという事で……) 今回は、素敵な作品を読ませていただきありがとうございました。 初めて読んだのは、このレビューを書く一ヶ月前だったのですが、今回『レビューを書いていなかった』と気付きました。それでも、本来ならば『読み終わったのはそこそこ前だし、書かなくてもいいかな』と思うものですが、この作品はとても面白かったのでレビューを書きたいと思い、書き始めました。 端的に言えばラブコメ作品です。最後の方でやっとラブが顔を覗かせる感じですが、ラブコメです。 魔王として産まれたせいで、なかなか他者と仲良くなれない(仲良くする前に逃げられちゃう)魔王サン……これだけ見るとスーパーシリアス展開が予想されますが、そこをコメディとして描けるのは作者様の技量だと思います。『切ない』よりも先に『何それ可愛い』が出てきます。魔王サン、本当に可愛いです。 勇者として産まれたというのを差し引いても、勇者サンはシャイニングなキャラです。明るくて、ちょっと天然ボケ&空気が読めない感なキャラですが、欠片も憎めません。ウザくもないです。凄くいい人です。いつか一緒にお酒を飲んで白いヒゲを作りたいです。 そんな、絶対噛み合わないだろうという二人と、彼らに負けない愉快な住人たちのピースフルな新生活のお話でした。新生活というワードでここまで楽しい(明るくて面白い)作品が読めるだなんて、感激でした。元気が無いとき、そっと読み返そうと思います。 この度は、素敵な読書タイムをありがとうございました。何度読んでもクスッと出来る、そんな作品ですね。 (Byスーパー真面目且つレビューで愛を伝えることを覚えたヘタノヨより)