ストーリー・ラスト・タイトルのトリプルゾクゾクな物語
(レビュー用真面目木樫発動!) まず結論を先に。期待していた以上に本当に最高でした(どこ目線だ) 兄からの異常な愛に戸惑う弟、助けに入る友人と加速する関係。 冒頭からここまでを見れば「素敵なシャイニングヤンデレ作品ありがとうございます!」となるのですが、中盤からジワリと滲んだ弟の闇がそのシャイニングを引き剥がし始めます。 それからの怒涛の展開は、ずっとゾクゾクが止まりませんでした。ニヤニヤも止まりませんでした。 兄の愛は恐ろしかった、嫌だった、友人はとても優しい、友人が好きだ。 そんな感情を持っていたはずだった。事実友人をおかずに自慰を働く弟のシーンは、それが一目で分かる展開! なのに、次のページでは兄との時間を思い出して身悶える弟の姿が、胸を殴るように描写され、作者さんの手のひらでコロリと転がされた気分です(恍惚) 自らの欲求と友人からの指摘を受け、思っていたことと違う本心に気づいた瞬間。 その後兄へ強請る真っ直ぐにイカれた姿、突然の弟の発言になんの躊躇もなく受け入れる兄。 極めつけは最後の兄視点! 全てを仕組み、操り、同じ次元に落とした兄の描写にやはりゾクゾクが。最高です。 そして! そこで兄が『永遠に狂っていようね』と言ったことを踏まえて、木樫はタイトルを思い出しました。 Don't cry anymore(もう泣かないで) 泣 か な い で ! って言ったのに狂っていて欲しい! その歪みと狂気を自然体で持ち合わせている兄! 素敵やん……(最大ヒットポイント) 木樫、まさかタイトルでトドメを刺されるとは思いませんでした。作者さんは素晴らしい。感服です。 長々と語り申し訳ありません。解釈違いや不快な発言があったかと思いますが、素晴らしい作品との出会いに感謝致します! 素敵な時間をありがとうございましたヾ(●´∇`●)ノ 木樫