恋しい人と手を繋ぐ、たった一つの確実な方法のレビュー
開幕告白。つまり初めからクライマックス案件です。素敵オブ最高。 辛辣すぎる言葉の数々……いけません、私、こういう展開大好きなんです。一話目からハートキャッチしないでください、作品を好きになってしまいます。結果:一話目からこの作品が好きです。 二話でも変わらず辛辣でした。弟君が健気すぎて尊いです……。 三話も辛辣。辛辣のオンパレード。私、大興奮です。いいですよね、想いの温度差。最高です…………って、え?!←ここ、三話目の最終行を読んだ時。突然気になる終わり方をしてしまいました、え?! と思って次ページをクリック。 四話は呼吸するだけの人形になってしまった弟君のターンです。これも尊い。弟君は兄がいてようやく人として必要な行動を取っていたのだと、痛感しました。自分が人間らしくいられるのは兄がいたからなんだと、歪な……何だ、関係? 支え? だったのですね。 五話でようやく妹ちゃんと兄弟の関係性が明らかに。弟君に懐いていたのでしたら、兄に対してヘイト感情を持つのは当然ですよね。何ともままならない兄妹関係……コメディのないラブコメです(ラブじゃん)(違う) 六話の一文 夕日が王冠のようだった。弟は橋の王様だ。 ここに、兄の心境の変化を勝手に感じました。気持ち悪くて大嫌いで、死んでもなんの感慨も無いと思っていた弟の事を、比喩だとしても『王様』と呼んだ兄に胸を打たれない読者はいるでしょうか。いるかな、いるかも……いたらごめんなさい。(ちなみにこれを私は勝手に七話の伏線だと思っております。兄の本心、チラ見せです。粋) 六話の終わりで泡になりたかった弟(小説の一文引用)は七話にて、生還します。残酷です。そこで妹ちゃんの決定的な言葉と、兄の心情吐露……えぇ、分かっておりました。ヤッパリそうですよね。木樫先生の書く作品のキャラですから、本当の大嫌いじゃないのは分かっておりました。好きの反対は無関心、されど兄は大嫌い。つまりつまり? Q.E.D です。 そしてハッピーエンド(異論は認めない) 素敵な作品をありがとうございました! (一話ずつレビューしていたら相変わらずの文字数制限で最終話に関する感想はコメントで失礼いたします←たぶん一番重要、ごめんなさい)