ソドムフレイムの消炎のレビュー
息を詰めるような緊張感。物語を読み進めるうちに、お互いに惹かれていた二人の心のありようが見事に浮かび上がってきます。嫉妬と執着と愛。三つ巴のように絡まる感情が濃密な世界の中で赤々と輝く作品でした。 自分たちに向けられた業火(ソドムフレイム)を消した二人にとって、きっとその閉じた世界は完璧なんだろうな、と想像しました。 最終話の作者による解題で、もはやレビュワーからの余計な解釈は必要ありませんが、とても魅力的なお話でした!