鬼の頭領は求婚されましたとさのレビュー
桃太郎の物語を軸としたお話ですが、オリジナル感溢れる素晴らしいひとつの読みものでした。
作者ヘタノヨコヅキ流の独創的なキャラクターが、濃い味のストーリーに色を付けています。
桃太郎の生い立ちによる不憫さが、様々繰り広げられた狂気的な行動を緩和させていました。
善悪の分からない境遇にあったからこそ、縋る思いで頭領に求婚した、裏を返せば無垢そのものな桃太郎には幸せを覚えてほしいです。
ある事を踏み止まった頭領ならば、教えてあげてくれると期待しています。
二人の今後や島内での境遇が気になるところですが、それは想像して楽しむ事にいたします。
素敵な作品をありがとうこざいました。(^^)