やさぐれた時に見ると和む物語
(レビュー用真面目木樫だが笑っちゃいかんぞ///)
やってきました鬼ヶ島!
クールすぎる鬼さんの元へ現れたのは、頭脳派のサル、元気いっぱいのキジ、忠実なワンコ(犬)、可愛い桃太郎くんの素敵パーティー。
「これからあなたを殺します」と言われているのに(面と向かって言う桃太郎くんの可愛さもこれテストに出ます)「だからはやくこい」と無関心な鬼さんに、桃太郎くんはなんかおかしいぞ? と思いました。
そして始まったのは〝お菓子パーティー〟(平和かーいッ!)
これにはクールな鬼さんも困惑! ハートフルモグさん劇場! しかもお菓子はメイド・イン・桃太郎くん! 和まざるを得ない! 読者もな!
ほんわかした気持ちで読み進めると、見た目が鬼っぽいせいで村八分にされ乱暴したと冤罪までかけられていたことが発覚。
このままではシリアス展開。
私は読みつつハラハラドキドキとしていたのですが、すぐに我らが桃太郎くんの「僕と一緒に住もう」発言により、タイトル回収!
なんとケーキ屋さんを始めることになったという、可愛いでしかない世界です(本当に和む)
仲良くケーキ屋さんを営むうち、自分を殺せと言っていたくらい諦めていた鬼さんの心が、少しづつ桃太郎くんによって柔らかくなっていくのがよくわかりました。
平和を乱すよからぬ輩たちの妨害により怪我をした桃太郎くんを気遣ったり、その心を恋に昇華したからこそ友達ではないと言ったり、鬼さんが自分の在り方に迷いながらも桃太郎くんを大切にしたいと思っているのが尊さの宝石箱です(語彙力)
そして危機に颯爽の現れるお供三人組と鬼さんに、全木樫が尊さファンファーレ!
助け出した桃太郎くんに想いを告げ、ハッピーエンドの心がホワホワする物語でした!
拒絶され続けてきた鬼さんを桃太郎くんが一貫してずっと受け入れ続けていたのが、私的に最も尊さが突き抜けていたところです(感涙)
「心配しないで、僕は貴方を信じているから」
このセリフがどれほど鬼さんにとって嬉しい宝物のようなものだったのかと思うと、大号泣間違いなし!
最後にパステルピンクのエプロンをつけている鬼さん可愛いと思いました 笑(桃太郎くん色やね!)
長くなりましたが、素敵な作品をありがとうございます!
木樫