恋と陰謀を解き明かす物語
「――顔がキレイだからって、胴と離していい理由にはならんさ」←ハイ好き。 全部切ないと作者に嘘をつかれたので、腹いせにほぼ全部切ない押しましたッ! 素敵なお話なので、レビューを書かせていただきます(迫真) 話の入りに謎が多く、読んでいる時は何度か?となって読み返しました。 だけどその謎を抱えたままページを進めるたび、キャラクターのセリフであったり、動作であったり、誰かの反応であったり、そういったもので物語の中心が明かされていく快感! 個人的な感想でありますが、これはヘタノヨ先生の新たな一面が見られたのではと思います(もちろん好きですとも、ええ。楽しいなこれ!) 当然そういった書き方やストーリーとなると、どうしても入りから躓いてしまう木樫なのですが、このお話は主要二人のやり取りがポンポンとテンポよく、謎なまま進む物語をうまく調和していると感じました! いやもう、ずっと喋ってて欲しいのさ。 義賊さんが愉快なテンポで構ってくるのが面白いしハラハラするプラス、ステラが素直だから微笑ましい。 申してご覧なさいってッ! 二人のお茶目なキャラクターもあってか、私的にとても楽しい気持ちになりました。 国民のみんなもいい人すぎだぞ。大好きだ。 そして14話にて瞳の能力と問題の根底が明かされた時、スッキリ。 宰相さんをいてこましてやろうか、という気持ちが代わりに沸き立つ木樫選手、殺意のシャドボッ! と相成ります(微笑み) 物語が序盤から濃厚で地盤が熱かったために、ご本人のおっしゃっていた通り種明かしの部分はあっさりしていたように感じましたが、その後のステラと義賊さんの会話も含めてなのでこういうのが素敵やん? と思いました!(じわじわ染み入る終わり方好き) ヘタノヨさんはなんだか、作品を作り上げるたびにテンポが上手くなるように思います(圧倒的上から目線で誰だよてめぇな感じで申し訳ないですが) 元々キャラ同士の掛け合いが私はとても好きな作者さんですが、今作はより一層楽しく読ませていただきました。 二人の未来を感じる最後が好きです。 素敵な作品をありがとうございます! 木樫