怯える猫は威嚇が過ぎるのレビュー
前の職場で人を信頼する事が出来なくなるほど深い傷を負った主人公柴嵜くん。その傷を癒すのは本当に難しい。新しい職場での新しい出会い。みんな優しくあたたかく迎えてくれますがやはりトラウマが・・・。一定の距離を置き親しくなることを拒み続ける柴嵜さんはタイトル通り猫が必死になって威嚇をしているようで心の中で毛を逆立てている様子が浮かんできました。そして暴かれた過去。なんて酷い仕打ちなんだと思いましたが葉山さんの態度は。そこから少しずつ縮まっていく距離。威嚇していた猫は今度は怯えるようになりますがそれでも諦めない葉山さん。ダメとも無理とも決めずに歩み寄ってくれる気持ちが本当に優しい。凍った心が少しずつ溶けていく様子がとてもよかったです。威嚇する猫は今は愛らしい猫になりましたね。