HIDRANGEAのレビュー
みゆさんの作品はいつも情景が浮かびますがこちらの作品もまるで映画を観ているかのようでした。
男娼として多くの男と体を繋げる日々。愛なんていらないと思いつつ一度だけ抱かれた男が忘れられず。優しさ、ぬくもりを知ってしまった今、思い出すのは彼のことばかり。
どこか諦めてしまってるようだけど愛を求めているんだろうなあと感じるところがとても切ない。
でも出会ってしまったら蓋をしても溢れてくるのが愛なのかな。
情景描写だけじゃなくとあるアイテムもとても素敵でした。伏線もしっかり回収されていて再読すると更に楽しめます。情感溢れる素晴らしい作品でした。