そしてキミは夢を見るのレビュー
悲し過ぎる家庭環境、そこから飛び出して日本来たリチェール。そして出会った千と恋をした。そこから始まる物語は波乱の連続。自ら危険な中に飛び込んでしまうリチェールに何度もハラハラさせられました。しかもどんなに相手が悪くても自分を責めてしまう。お人好しというよりは自己肯定感が低く自己犠牲が強い。でも一番の根本は優しさなんじゃないかと思いました。自分がどんなに傷ついても周りの人に手を差し伸べるその勇気はすごい。ただその影で千の不安と怒りは計り知れず。思わず千に同情しちゃうくらい。こんなにも千に愛されてるのにそれが伝わってるようで伝わっていないのか。伝わってはいるけどリチェールの男気が勝ってしまってたのか。何とかトラブル無く過ごしてほしいものでしたがなかなかそうはいかず。もう二人はダメになってしまうかと思うくらいでしたが千の溢れんばかりの愛情と周りの人達の優しさと支えで少しずつ変化が見られるようになりました。とにかくリチェールには幸せになってほしい。そんな思いでいっぱいになりました。切なく苦しく胸が締め付けられる事も多かったですがキュンとなるとシーンも!それは仲良しの純ちゃんとのこと。ある意味千以上に相思相愛なんじゃないかと思うくらい純ちゃんとの会話が可愛い。口は悪いけどリチェールが大好きでいつも味方になって助けてくれる最高の親友です。彼は彼で思い悩んでいることがありそこにも注目です。恋の進展も含めて。 終わってしまったのが寂しい。最後の最後までドキドキ、うるうるでした。これからもまたトラブルもあるかもしれない。でももう二人は大丈夫!そう思える関係になったなと感じました。