【J.O.A.T】-second-のレビュー
「J.O.A.T」続編。 仲睦まじい二人に起きたとある事件をきっかけにお話が大きく動きます。自分であって自分でない。恋人のはずなのに他人と思ってしまう。混乱する佑月くん。何を信じていいのか。そして解決するまで…。 佑月くん、須藤さんだけではなく周りの登場人物を含めそれぞれの複雑な胸の内はとても難しいものだったと思います。しかしものすごく丁寧に書かれていて読んでいて切なく悲しく時にはもどかしい思いをしました。涙することもありここまで読者を惹き付ける作者様の表現力は素晴らしいものがあります。そして光が見えた時の喜び、感動は何度読んでも込み上げてきました。 本気で恋愛をすることがなかった須藤さんをここまで変えた佑月くん。今まで見られなかった表情の変化やあたたかい心を感じられて人はこんなにも変われるものかと…。好き、愛してるという言葉では全然足りない程の深く尊い愛を感じました。何度だっていつだって同じ人に恋をする。きっともう何があっても大丈夫。そう確信出来る程二人の強い絆を感じました。 結末も素晴らしかったです。出会いから今までほんとに多くの事がありましたがこんなふうに過ごせるようになってよかった。そう強く感じる最高の結末でした。