ただ、お互いがお互いであるだけ
那津が那津であって 友哉が友哉であって お互いにそれ以上を求めなくて むしろ、それしかいらなくて 救われるお話でした。 自分が自分であるだけでいいと言うのは、初めは信じられないし、なにか対価を提供することが当然にように思ってきた人間が、自分が自分だから愛してもらえるということを受け入れらるまでの、心や環境の様々な変化が繊細に描かれていて、ひと言も逃せない作品でした。 この世で「那津」である多くの人が、それぞれの「ともちゃん」と出会えたらいいなと、思います。