僕と君の秘密の関係(短編)のレビュー
置鮎かんな 様 『3万字までジャンルを問わずレビューをさせていただきます』からきました!  まずは企画へご応募頂きありがとうございます。  そして素敵な作品とその作者様との出会いに感謝致します。   目が合った瞬間から心臓が大きく跳ねるというように、劇的に心が奪われる相手に、主人公の大我は出会う。相手は同じクラスの湊だ。陶器のような白い肌に漆黒の髪。柔らかく微笑む姿に目が離せない。そんな湊は、大我にとって高嶺の花だった。恋は盲目というが、それは大我にも当てはまるだろう。健全な男なら不埒な妄想など日常茶飯事なことなのだから、当然大我も好きな相手を浮かべ夢想に耽るに違いない。欲望は募るものの、実際は告白することもままならない。手にした友人の地位を失いたくないからだ。しかし恋とは下心と書くように、一途に相手を想い過ぎて、湊も大河と同じ等身大の男だということを置き去りにしている。湊の方が一枚上手で、大我に唇を重ねてくることで意思表示をしてくる。あとは堰を切ったように、若い2人はとどまることをしらない。いっそ燃えるのですが、そこへ作者様はキャラクター性を活かして、湊の清楚系ビッチを演出している。「……ねぇ、シよっか?」の破壊力が抜群だ♪