あなたがのぞむのであればのレビュー
雑魚 様
『3万字までジャンルを問わずレビューをさせていただきます』からきました!
まずは企画へご応募頂きありがとうございます。
そして素敵な作品とその作者様との出会いに感謝致します。
アレとよばれるものに身体が侵蝕される。場合によっては脳味噌が食われることもある。アレの正体は、まだはっきりとしないが精神的魔法を使う魔法使いが主犯の可能性が高く、黒い影事件を犯しているようだ。その黒い影事件の被害者であるウェインは魔法に属さない人であり、魔法に馴染めていない。ウェインを救ったチャーリー自身も魔法使いではないが、魔法に属する側の人だ。物語の主軸になる2人は黒い影事件をきっかけに出会う。そして彼らを取り巻く登場人物が次々に現れて、チャーリーに想いを寄せている、半ば恋人と意識している魔法使いのマシュー、チャーリー自身は、彼に何かあるのか、あるいは過去に何かあったのか、マシューを恋人として完全には受けいれていないようだ? 性格によるものなのかはまだ分からない。そんな中、黒い影事件はウェインの友人の彼女にまで及ぶ。ここから黒い影事件とどう戦っていくのか。タイトルの『あなたがのぞむのであれば』にどう繋がっていくのか。またチャーリーとウエインとの関係も気になるところ。どこかで読んだことがあると既視感を覚えるものが多い中、この作品は珍しく新しさを感じさせる。そしてキャラクターがいいのは勿論だが、筆者は、なせかチャーリーに惹きつけられる。まだ連載中であり、世界観が弧を描くようにはっきりしてくるのが待ち遠しい魅力的な作品だ。