名も無き高校生たちの熱くも爽やかな夏
まず最初に、素敵な作品をありがとうございます! 登場人物の名前も出てこない、ややもすれば淡白になりそうな作品なのに語彙力皆無の言葉で現せば『尊い』のです。名前を出さない、そんな書き方もあるのかと勉強にもなりました。 実は私は野球が大好きなんです。ちょうど今、高校球児ネタの小説を執筆中でした。そんな中でこちらの作品に出逢いました。 ショートというところが渋いですね。カメラマンの彼もバッテリーの方が華があると思っていたようですが、高校球児ってひとりひとりが主役だし輝いているんですよね。ショートの彼のそんな瞬間を追うカメラマンの彼。夏が終わった後に何かありそうなほのかな期待感が残ります。 3打席ノーヒットで迎えた4打席目、すっぽ抜けの1球目に何かを確信した3番ショートの打球は、チームに勝利をもたらしたのかもしれないと感じました。