最終話にキュン
『部活』でワード検索してこちらの作品にたどり着きました。
高校生・先輩後輩・部活、すべて大好きな要素です。
また私事ですが、私も水泳部員でした。プール掃除などのエピソードを懐かしく感じました。
先輩と純生くんが暮らしているのは、火山のあるどこか田舎の町なのでしょうか。ところどころに感じられる地方っぽさに趣が感じられます。
それに先輩の進学先は県外のような気配だったので、数ヶ月先には物理的に離れてしまうというのが物悲しいのです。
そんな中で先輩は、やたら純生くんに構い、一緒に温泉も入るし自分のベッドに寝かすしアレのサイズは乾電池の大きさで例えるし(笑)、アレなAVも一緒に見ることまでしちゃうのに!
それでも純生くんには手を出さなかったんですよね。
奥手ではない、プラトニックな純愛です。
先輩からのやや遠回しな告白もいじらしく可愛かったです。
『このままずっとここにいようか』
は、先輩自身の叶わぬ希望なんでしょうか。進学のために県外へ出なくてはならない自分。
でも純生くんの進路についても先輩は訊いていましたね。地元の大学に進みたいという純生くんの希望を聞いて、お前だけは知らない街へ行かないでほしい、ここに帰ってくればお前に会えるという少しの安心感を得たことでしょう。
少し大人になった彼らが、どんな関係性になっていくのかじんわりとあたたかい夢が広がる素敵なお話でした。