人肌だけ求めていれば……
お恥ずかしながら内容紹介文に書かれてた佐々木幸綱の歌も、歌人本人も初見でして 情景は繊細だけど、言葉の選び方がストレートで、男性の包容感を感じる歌だなぁと思いました。 作品の文体はするすると軽やかに入り込んでくるので読みやすく、 書き方によっては押し付けがましい印象になりがちな鹿児島の人達の暖かさや、青年の健気な明るさが繊細に柔らかく描かれてて、読んでいて心がほぐされました。 どちらに進んでも切ない想いをするだろう分岐点に立ってしまった主人公。 青年の涙を抱き締めてあげてますが、彼の頭や肩にかかった雪は誰にもはらってもらえないのかな?と切なくなりました。