切ないけれど、暖かい。
クローンがつくられる未来都市。SF的な世界ですが、一万字という短い制限の中でも、丁寧に設定が書き込まれていて、その世界観に引き込まれていきます。 激しいアクションシーンは、まるで映画でも観ているように、脳裏に映像が流れます。 命がけの試験で躊躇いなく引き金を引ける7。 でもそんな7が時折見せる優しさと4への想いがとても切なく萌えます。 切なくて、胸が詰まるようなラスト。だけど悲しいだけじゃない、暖かい余韻が残りました。 学園、卒業というテーマを崩さずにいて、枠にとらわれないストーリー展開が素敵。 ぜひぜひ皆様も、この切なくて暖かい想いを感じてみてください。