大人同士のアンニュイな関係に揺れる臆病な主人公
相手へ踏み込まないようにと気遣いを持ちながらも、ちょっと我儘を言ってみたりと人間として等身大の繊細さと臆病、不安、そして誠実な愛を求める姿をみせてくれる主人公。出会い系で知り合ったという事もあり、一歩踏み込めば関係が終わるのではないかという儚い繋がりを続けて一年がたったところで、ドライブ先の車内で不信な物を見つけてしまう。一方的に連絡を絶ってしまう主人公に心の変化は訪れるのか? 私は何度も主人公に喝をいれたなったけど憎めないのです。これからもきっとドライブのたびに一喜一憂していくのだろう心情の揺れから目が離せません。